©B. Roemmelt, München Tourismus
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ビールの街、ミュンヘンでどんちゃん騒ぎ!

2015年度オクトーバーフェストのすべて

 

今年もやってきます!9月19日から10月4日まで続くミュンヘンの毎年恒例、世界最大規模のビール祭りオクトーバーフェスト(Oktoberfest)。巨大テントでビールを思う存分に飲み干し、屋台でジューシーなソーセージにかぶりつき、ジェットコースターに乗り、限界まで遊びにふけるー老若男女、誰でも楽しめるお祭り!ミュンヘンっ子には"Wiesn"(ヴィーズン。開催地TheresienwieseのWiese=野原が由来)という別称で親しまれているイベントの内容に迫ります。

 

1.オクトーバーフェストの歴史と現状

2.パレードが全ての始まり

3.オクトーバーフェスト流ドレスコード

4.喉もお腹も心も満たすビールと食事

 

(全てを読まれない場合は気になる項目をクリックしてください。)

 

 

1.オクトーバーフェストの歴史と現状

 

オクトーバーフェストの歴史は1810年にさかのぼります。初回はバイエルン王子ルードヴィヒ1世と王女テレーゼの結婚のお祝いとして開催されました。オクトーバーフェストとは「10月祭」の意味。当時の開催日が10月17日だったからです。しかし、9月の方が暖かいため、今では毎年9月に始まり10月に終わるように企画されています。

オクトーバーフェストは家族や友人と出かけるのはもちろんのこと、会社の同僚や協業相手と行く「付き合い」の場でもあります。日本の忘年会やお花見に似ている役割を果たすといえるでしょう。

このお祭りは今では世界中に知られるようになりました。それでも約700万人の来客のうち、72パーセントはバイエルン州出身、ミュンヘンと近郊からやってくるのでバイエルンの文化がしっかり残っているイベントです。9パーセントの来客はドイツの他州から、19パーセントは海外からの観光客です。一番多いのはイタリアからの訪問者で、オクトーバーフェストの2度目の週末(2015年度は9月26日、27日に当たります。)は「イタリア人の週末」(Italiener-Wochenende)と名付けられています。その時期にテレジエンヴィーゼを訪れると、より大勢のイタリア人を見かけるでしょう。

 

夜のオクトーバーフェスト全体図。©F. Mueller, München Tourismus
夜のオクトーバーフェスト全体図。©F. Mueller, München Tourismus

 

2.パレードが全ての始まり

 

オクトーバーフェストは派手なパレードで始まります。馬車に乗ったお祭りの従業員(ビールテントの経営者やウェイトレス)がSchwanthaler通りを通過し、会場であるテレージエンヴィーゼ(Theresienwiese)に入場します。伝統的にショッテンハンメル(Schottenhamel)テントでミュンヘン市長(現在はクリスティアン・ウーデ氏)が最初のビール樽を開栓し、銃声が12回鳴り響いたら全てのテントが営業を開始します。

 

パレード開始:9月19日(土)AM10:45

ビール樽の開栓:同日AM12:00

 

実際、初日のビールテントは午前9時から開いているのですが、銃声が聞こえるまではビールや食べ物を出してはいけないルールがあります。熱狂的なドイツ人はテントで良い席を取るために朝6時からテント前で待機していることも!特に週末は混むので正午までにいかないと中に入れないケースがあります。その場合はテントの横に設置されたテーブル席で空きを見つけるしかありません。オクトーバーフェストの場所取りにはテント開店までの待ち時間に耐える我慢強さが必要というわけです。

 

<オクトーバーフェスト初日以降の営業時間>

平日:

テント/屋台 AM10:00~PM11:30(ビールのラストオーダーPM10:30)

特選食料品を扱うKäferとワインのテントのみAM1:00まで営業。

土日祝:

テント    AM09:00~PM11:30(ビールのラストオーダーPM10:30)

屋台(金土) AM10:00~AM12:00

屋台(日祝) AM10:00~PM11:30

 

ビールテント(Bierzelt)は「テント」と言っても雨風に強い、丈夫な建物です。©B. Roemmelt, München Tourismus
ビールテント(Bierzelt)は「テント」と言っても雨風に強い、丈夫な建物です。©B. Roemmelt, München Tourismus
テント内はいつも賑やか。©S. Mueller, München Tourismus
テント内はいつも賑やか。©S. Mueller, München Tourismus

お祭り2日目(日曜日)にも南ドイツの民族衣装をまとった人々のパレードが行われます。パレードには吹奏楽隊や射撃クラブの会員、総勢約9500人が参加します。皆、バイエルン州の州議会議事堂マクシミリアネウム前に集まり、テレージエンヴィーゼへ向かいます。

 

2日目の大パレード(Trachten- und Schützenzug)

開始:9月20日(日)AM10:00

ルート:http://www.oktoberfest.de/manual/maps/wiesnmarsch.html

(緑線が初日、赤線が2日目のパレードのルート。)

 

ルート内に入れば壮大なパレードが見れます!

バイエルン州の州旗を掲げながら行進。©Frank Bauer, München Tourismus
バイエルン州の州旗を掲げながら行進。©Frank Bauer, München Tourismus
ミュンヘンのビールメーカーAugustiner(アウグスティーナー)の樽が引かれる。©F. Mueller, München Tourismus
ミュンヘンのビールメーカーAugustiner(アウグスティーナー)の樽が引かれる。©F. Mueller, München Tourismus
Some rights reserved by VIPevent, flickr
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3.オクトーバーフェスト流ドレスコード

 

基本的にオクトーバーフェストには何を着て行っても良いでしょう。しかし、雑踏の中でビールなどがかかるケースを予想して、高価な洋服やシミが落ちにくい素材のものは着ない方が無難です。地元の人々が着るのは断然、バイエルンの民族衣装!女性はディアンドル(Dirndl)と呼ばれるエプロン付きワンピースを着用します。

ディアンドルの下に着る専用ブラウスはデコルテが開いているタイプが多いです。ワンピースはくるぶしまでの長いものから膝が見える短いものまであります。模様や色もバリエーション豊富です。ワンピースはまるでコルセットのようにきつい!でも、くびれを強調するために我慢してください(笑)そして、お腹が痛くならないように会場では飲みすぎ・食べ過ぎに注意しましょう(微笑)

 

最後に巻くエプロンには結び目の位置によって興味深いメッセージが隠されています。

左:恋人なし、フリー。

右:恋人あり、もしくは既婚者。

中央:複雑。自分でもよく分からない。

後ろ:未亡人、もしくはウェイトレス。

(例:画像の女性は真ん中に結んでいるので、恋愛ステータスが複雑なのでしょう。)

男性は女性の間接的なメッセージを読み取り、声をかけるべきか否か判断ができるわけです!

 

バイエルン女性の更なるおしゃれ術はハートやエーデルワイス型のチャームが付いたネックレス、革もしくはフェルト製のバッグを身に着けること。靴はあまりヒールが高くないパンプスやバレリーナシューズを履きます。足元はスニーカー、というカジュアルスタイルも目にします。また、ロングヘアの人に人気な髪型といえば三つ編みです。

ハート型のゴージャスネックレス。
ハート型のゴージャスネックレス。
ハートとエーデルワイスが混ざったスエードのショルダーバッグ。ネックレス、バッグ共にオンラインショップhttp://www.trachten-fashion.deから。
ハートとエーデルワイスが混ざったスエードのショルダーバッグ。ネックレス、バッグ共にオンラインショップhttp://www.trachten-fashion.deから。

そして男性はシャツ(白、またはチェック柄が定番)にレーダーホーゼ(Lederhose。革ズボンの意。)を合わせます。シャツの上にベストやジャケットを着る人もいます。レーダーホーゼにはスエードの革を用い、きれいな刺繍を施します。画像のようにサスペンダー付きのものや膝丈より短いタイプもあります。近頃では若い女性までがショート丈のレーダーホーゼを履くようになりました。

Some rights reserved by kö, flickr
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植物やシカの刺繍が定番。Some rights reserved by Germanium, flickr
植物やシカの刺繍が定番。Some rights reserved by Germanium, flickr

男性がふくらはぎに巻くロフェール。Some rights reserved by dorena-wm, flickr
男性がふくらはぎに巻くロフェール。Some rights reserved by dorena-wm, flickr

下は革靴にハイソックスを履くか、ロフェール(Loferl)と呼ばれるリストバンドのようなものをふくらはぎに巻きます。

 

さて、洋服のオンライン販売が進んでいる中、バイエルン州に住んでいなくても民族衣装を簡単に入手できるようになりました。海外在住の人までもがオンラインショップで購入し、わざわざ休暇を取って、ばっちりな格好でオクトーバーフェストへやって来ます。しかしながら、日本人とドイツ人では体格が違うので、試着ができないオンラインショップで購入するのはあまりおすすめできません。ミュンヘンに来られた際はぜひ、お店で一度着てみてから購入してください。毎年8月頃からデパートで民族衣装コーナーが設置されています。

 

中央駅、隣駅Karlsplatz周辺:

・デパートKarstadt(中央駅、Karlsplatz駅地下から連絡口あり。)

・デパートKaufhof(Karlsplatz駅地下から連絡口あり。)

・ミュンヘン中央駅内、周辺にある民族衣装専門の屋台

 

気になるお値段:

ディアンドルとレーダーホーゼの価格は実に様々です。大体200ユーロから上がっていきます。路上にある屋台では50ユーロのディアンドルに遭遇することもあり!

これが1リットル入るジョッキです!Some rights reserved by Bernt Rostad, flickr
これが1リットル入るジョッキです!Some rights reserved by Bernt Rostad, flickr

4.喉もお腹も心も満たすビールと食事

 

オクトーバーフェストのメインイベントと言えばビールを飲むこと!ここでは1リットル入るジョッキが提供されます。Mass(マス)と呼ばれるジョッキをドイツ人は何杯も頼みます。成人男性だと6マス(=6リットル)飲める強者も存在!

飲み終えた後はもちろん泥酔状態に・・・実はオクトーバーフェストで出されるビール(Oktoberfestbier)は特別にアルコール度が少し高いのです。酔っぱらいはビールをもっと注文する、という商売上手な経営者の確信により、アルコール度は約6度に定められています。

出展するビールメーカーは全てミュンヘンの企業です。Augustiner、Hacker Pschorr、Hofbräu、Löwenbräu、Paulaner、Spatenと6種あります。歴史が一番長く、ミュンヘンっ子にとって定番ビールの王様になっているのは1328年から存在するAugutiner(アウグスティーナー)です。

ビールの味はメーカーによって異なるので、色々なテントを回って味比べをしてみるとおもしろいです。

 

ビールが飲めない方におすすめのドリンク:

・Apfelsaftschorle(アプフェルザフトショーレ。炭酸入りリンゴジュース。ノンアルコール。)

・Spezi(シュペーツィ。コーラとオレンジジュースのドイツ特有炭酸飲料。ノンアルコール。)

ビールの苦みが苦手なら、レモネードと割って飲むのもオススメします。これはRuss(ルス)というドイツに元々ある飲み物です。しかし、テントによってビールとレモネードを別々に買い、自分で混ぜないといけないケースがあります。半々で割るとほどよい甘さが出ます。

 

ビールの料金は毎年変動し、今年は1マス9,40~9,85ユーロあたりに設定されています。多くの人はチップ代を含め10ユーロ札を渡します。

 

知っておくと便利な一言ドイツ語:

Ein Mass, bitte!(アインマス、ビッテ!)=1ジョッキ、お願いします!

ビールではなく他の飲み物を注文する場合はMassではなく、飲み物名を言って下さい。

 

Danke!(ダンケ!)=ありがとう!

 

Prost!(プロースト!)=乾杯!

その他、Zum Wohl(ツムヴォール。「幸せに乾杯!」という意味。)とも言えます。

 

Ist hier frei?(イストヒアフライ?)=ここは空いていますか?

オクトーバーフェストには椅子ではなく、長いベンチしか置いてありません。他人同士、ベンチに詰め合うのが当たり前。座る前には念のために空席状況を尋ねましょう。

 

オクトーバーフェストの食事:

小腹がすいたなら、おいしいプレッツェルを食べることに限ります。オクトーバーフェストではビールの大きさに合わせてプレッツェル(Brezel。ブレーツェル。)も画像のように巨大です。また、鶏の丸焼き(=Backhendl。バックヘンドル。)も人気メニューの一つ。

 

Some rights reserved by Paolo C., flickr
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©derMutAnderer, flickr
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ここでオクトーバーフェストの雰囲気についてお伝えします。テント内では大抵真ん中にステージが設置されていて、バンドが場を盛り上げてくれます。ベンチとテーブルは知らない人たちと分けるので、すぐに色々な話題が飛び交います。よくある最初の質問は"Where are you from?"(出身はどこですか?)。観光客がたくさんいる中、外国人は英語で話しかけられることが多いです。また、席を立つ時は一緒におしゃべりした「オクトーバーフェスト仲間」にきちんと別れを告げます。一期一会の縁を大事にする人に囲まれ、良い思い出を作れることがオクトーバーフェストの魅力といえるでしょう。

 

会話の途中、よく流れる歌が"Ein Prosit der Gemütlichkeit"です。「この安らぎに乾杯!」と言うオクトーバーフェスト専用の乾杯ソングです。

 

Ein Prosit, ein Prosit der Gemütlichkeit

Ein Prosit, ein Prosit der Gemütlichkeit

 

メロディー付き日本語読みは「アイン プローシット、アイン プローシット デア ゲミュートリヒカーイト」・・・文字だと分かりにくいので、動画をチェックしてみてください!トランペットの音とともに歌い始めます。

 

 

"Ein Prosit der Gemütlichkeit"の曲が流れ始めると人々は皆、ジョッキを手に持ち、歌い出します。中にはベンチの上に立つ人まで!そして周りの仲間と笑顔で乾杯。このようなことが1時間に数回繰り返されるのです。まさに活気に満ちたお祭りです。

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Wed

18

May

2016

5月の「地域のデリカテッセン」

春は私にとって果物の季節です。

ドイツのスーパーには冬はリンゴ・バナナ・オレンジぐらいしか並ばず、春から徐々にイチゴ、ラズベリー、ブルーベリーなどが登場してくるので嬉しい。今月はそんなベリーで作れるデザートを紹介します。

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