昨日、素敵な出会いがありました。
雑誌の取材でミュンヘンのグロッケンバッハ地区にアトリエを構えているジュエリー作家さんに
会ってきました。数年前に子育てを終え、旦那様と仲良く暮らす50代の女性です。
「朝はまずアールグレイを飲みながら、考え事をするの。」
と話す彼女に私も昨晩、ベリーニを飲みながら1時間程度一人でキッチンに座っていた
ことを思い出し、同感。私には一人でじっくり考え事をする機会は毎日ないのですが、
この方はその時間を毎朝意図的に作っているのです。
子育てを終えたばかりの頃は今後の自分の生き方をみつめる旅に出た話もしてくれました。
2か月ほどフランスを一人で、それも徒歩で、旅したのだと!
「頭をからっぽにするためには、日常から離れるのが一番。」
確かに。自分の気持ちを大切にしていて、精神バランスが非常に整っている印象を受けました。
インタビューをしている間、彼女は考え事のことを「瞑想」と言うことがありました。
なるほど。日々のやるべきことに追われていると、リラックスして物思いに
ふけることができなくなるから、考え事は瞑想に似ているのでしょう。
そこで私も今日はパソコンの前でなく、食卓で時間をかけてゆっくり朝食をとりました。
クルミ入りプロセスチーズ、ゆで卵、ケシの実がついた丸いパン、コーヒー。大した食事では
ないけれど、取材のことを思い出しながらおいしくいただきました。

