ドイツ流チップの払い方

 

学生時代に日本の居酒屋でアルバイトをしていた頃は外国人観光客が支払いの時にチップを渡すと必ず返すようにしていました。ドイツで飲食業界などに勤めていたら、迷わず笑顔で戴いていたことでしょう。ドイツでは料金の10パーセントがチップもしくは料金にチップ代が含まれていることはありません。けれど、なんだかんだいって払うのが当たり前。チップは以下の場所で渡すと良いでしょう。

・カフェ、レストラン、バー(セルフサービスのところではわざわざ渡す必要はありません。)

・タクシー

・美容院、マッサージやネイルを行うビューティーサロン

・引っ越し屋や修理屋、家具の組み立て業者など*

 

(*自宅に来てもらい長居した場合。お茶を出してあげるのも親切です。)

 

チップはドイツ語でTrinkgeld(トリンクゲルド)と言います。あくまで良いサービスに対する「ほんの気持ち」で渡します。では、どのくらい渡すのが妥当なのでしょう?ルールがない以上、自分の満足度と財布の状況を見て判断して構いません。

例1:カフェでカプチーノ1杯とクロワッサン1個を注文。合計:4,30ユーロ

→高い金額ではないのでチップは20セント(合計4,50ユーロ)または70セント(合計5,00ユーロ)でOK

 

例2:タクシーで21,30ユーロかかる距離を乗りました。

→決して少ない額ではないのでチップを70セントあげて22ユーロ支払っても良いですが、12ユーロ上乗せして合計23-24ユーロ渡してもOK!

 

少し高めのレストランで支払金額が50ユーロを超えることがあれば、3ユーロ以上のチップをあげるのが普通です。美容院などでは3-5ユーロのチップを支払う人が多いですが、チップ専用のコップや貯金箱のようなものがレジの横に置いてなければ必ずしも払う必要はありません。

(余談ですが、私の知り合いでカフェに勤めている女性がいます。ある日44,50ユーロ分の注文をしたお客さんがいて、支払ったのは切りが良い45ユーロ。50セントしかチップをもらえなかったことに知り合いは怒っていました。特に時給があまり高くない職場では従業員側もチップに期待します。)

 

チップを払わなくて良い時:

これは自分の判断にまかせるしかありません!料理が非常に遅く来たとき、タクシーの運転手が(わざと)遠回りをしたことに気が付いた時などは敢えてあげる必要はないでしょう。ほとんどの場合チップは従業員自身のもの、もしくは他の従業員と分け合うお金です。サービスが悪いと感じた時は渡さなくて結構!

 

渡し方:

会計の際に「○○ユーロになります。」と言われたら「では△△ユーロで。」とチップ代を含んだ金額を言いましょう。そしておつりがあればチップ代込みの料金を引いた金額が戻ってきます。

例:ウェイター「4,30ユーロになります。」”Das macht 4,30.”

お客さん「では4,50ユーロで。」(“Dann 4,50.”)と言い5ユーロを渡します。

ウェイター「ありがとうございます。おつりは50セントです。」“Danke schön. Sie bekommen 50 Cent zurück.“

 

現金ではなくカード支払いの場合はカードが切られる前にチップ込みの料金を言えばよいでしょう。もしくはチップだけ担当者に直接現金で渡しましょう。そうすればチップはきちんとウェイターの懐に入ります。

 

当たり前のようにあげるチップ。本当に「気持ち」としてあげれば良いので無理をせず、時にはあげないという選択肢があることも忘れずに、上手に判断してください。